動物から採取した毛皮を、実際に製品として使用できるようにする加工の中に、なめしという作業があります。動物から採取した毛皮はそのままでは肉片や脂が大量に付着したままであるために、固くなってしまったり腐敗してしまいます。そのため、まずは毛皮に付着している肉片や脂を落とさなければなりません。しかし動物本来が持っていた脂を落としてしまいますと毛皮が固く変質してしまいますので、代わりの脂を塗る必要があります。 これらの作業は毛皮が使用されていた古代から行なわれており、現代まで脈々と技術が受け継がれてきました。 毛皮に付着した肉片や脂を落とした後には、植物に含まれるタンニンを利用してなめし、固くなるのを防ぎます。動物性の脂から植物性の脂へ塗り直すのです。現在ではもっぱら化学薬品で処理を行なうのですが、未だに天然由来の脂を使用している工場もあります。特に最近は環境問題を考慮して、科学薬品を避けタンニンを利用するなめしが見直されつつあります。

毛皮を製品にするために必要な、なめし作業